きこえない人との電話をオペレータがつなぐ 電話リレーサービスの講習会
きこえない人ときこえる人の電話を通訳オペレータがつなぐ「電話リレーサービス」の講習会が、伊那市福祉まちづくりセンターで8日に開かれました。
この日は、長野県聴覚障害者情報センター相談員が講師を務め、講習会が開かれました。
講習会には、聴覚障害者や手話サークルの会員など30人ほどが参加しました。
電話リレーサービスは、聴覚障害者や発話に困難がある人の会話を、オペレーターが手話や文字に変え、きこえる人とつなぐ公的なサービスで、2021年7月に始まりました。
聴覚障害者は電話ができないため、これまで、病気や事故などの緊急時にも、家族や近所の人に電話を依頼するなどして対応してきました。
サービスに登録することで、24時間365日、利用することができます。
参加者は、説明を受けた後、実際に、仮登録を行っていました。
主催した上伊那聴覚障害者協会の鈴木 洋美さんは、「このサービスができるまではきこえない人は近くのきこえる人に無理にお願いをして電話をしてもらっていたので、こちらとしてもすごく気を遣っていた。この電話リレーサービスが出来てからは自分から積極的にこのサービスを使って
例えばお店や病院の予約などを安心して自分でできるようになります。非常に嬉しいです。」
と話していました。
講習会に参加した聴覚障害者は、「緊急時があって電話しなきゃいけないときに自分ではきこえないので人に頼みに行ったりと言うのがあってその時間を取ってしまったことがあったので興味があって参加してみました。」
健聴者は、「昔、耳の聞こえない友達がいて、電話するときは手話ができる人が近くにいないと タイミング良く話が出来ないということがたくさんあったのでこのサービスについて知りたいなと思って勉強に来ました。利用料がちょっと高いかなと言うのが気になる点ではありましたけれど
時間を気にせずタイミングよくかけられるサービスがあるのはいいかなと思いました。」と話していました。
参加した聴覚障害者15人のうち、10人ほどが仮登録を行ったということです。
主催した上伊那聴覚障害者協会では、電話リレーサービスについて多くの人に知ってもらい、理解を広げたいとしています。