南アルプス林道バスが北沢峠まで運行
本格的な夏山シーズンを前に、伊那市長谷の南アルプス林道バスの全線運行が15日から始まり、北沢峠までが開通しました。
始発の午前8時5分の便には、伊那市や県外からの登山客、茨城県の自衛隊員ら17人が乗車しました。
4月25日から、歌宿までの運行が始まりましたが、4月に降った大雨で斜面が崩落したことから安全対策工事で5月8日から5月26日まで全面運休となりました。
また今月2日の大雨で3日に全面運休となり、4日からは通常運行となっています。
北沢峠まで開通した15日は天候が悪く霧がかかっていて道中の景色を楽しむことはできませんでした。
途中の林道には高山植物のムシトリスミレやタカネバラを見ることができました。
花は今月下旬まで見られるということです。
終点の北沢峠は標高2,032メートルにあり、仙流荘前からおよそ1時間かかります。
今シーズンの南アルプス林道バスは14日までにおよそ1,100人が利用しているということです。
去年の同じ日まではおよそ1,800人でした。
南アルプス林道バス営業所によりますと、減少した理由として、運休が続いたことが影響しているということです。
戻りのバスには2人の登山客が乗車をしました。
バスの運行は11月15日までを予定していて、仙流荘前から北沢峠までの運賃は1,150円となっています。