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2511/(月)

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デジタルモールド×粉末冶金 取り組みを紹介

デジタルモールド×粉末冶金 取り組みを紹介

南箕輪村の南信工科短期大学校は、3Dプリンターと金属粉末を用いて金型をつくる「デジタルモールド粉末冶金(やきん)」の技術を、地元企業と共同で研究・開発しています。
この取り組みが日本機械学会の昨年度の生産システム部門優秀講演論文表彰を受賞しました。
10日は、南信工科短大の中島(なかじま)一雄(かずお)教授と、伊那市富県の製造・設計会社スワニーの橋爪(はしづめ)(よし)(ひろ)社長、駒ヶ根市で金属粉末を使った製品の製造を行うナパックの鈴木(すずき)(たかし)社長が、「デジタルモールド粉末冶金」に関する取り組みの概要を説明しました。

デジタルモールド×粉末冶金 取り組みを紹介

南信工科短大では、スワニーの協力を得て2016年の開校時から3Dプリンターを使って樹脂型をつくる「デジタルモールド」の研究を行っています。
そこに、ナパックが得意とする粉末状の金属を成形し焼き固める技術を応用したものが「デジタルモールド粉末冶金」です。
樹脂型が金型になることで、高温の加工に耐えられるようになったということです。
10日は、中島教授が納期の短縮やコストダウンにつながるなど、一般的な金属製の金型との違いを説明しました。
デジタルモールド粉末冶金の研究を中島教授が論文としてまとめたものが、日本機械学会から新しい技術としての可能性があると評価され表彰されました。
この技術は、3者により特許を申請中だということで、今後も研究活動を進めていきたいと話していました。

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