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駒ケ根市文化財団基金奨励賞

駒ケ根市文化財団基金奨励賞

 駒ケ根市文化財団(渋谷敦士理事長)は第3回基金奨励賞を日本舞踊師範の花柳太昌(本名松本八寿子)さん(63)=上穂栄町=と、駒ケ根豊年おどり保存会(木下鉄人代表、20人)=中沢=に贈ることを決め、19日、授与式を駒ケ根市文化センターで開いた。花柳さんは「日本舞踊の文化がなかった伊那谷に疎開してきて、今に続く道をつけてくれた両親のおかげ。天国で喜んでくれると思う」、木下さんは「今は技術は進んだが、農家はほとんどが兼業になってしまった。昔ながらの血と汗と涙の農業を踊り継いでいきたい」とそれぞれ受賞の喜びを語った。
 花柳さんは17歳で師範となり、踊りの指導や振付などを通じて日本舞踊の発展に尽力してきた。駒ケ根豊年おどり保存会は、日本古来の稲作の様子をユーモラスに表現した貴重な踊りの保存と継承に務めてきた。
 渋谷理事長は「高い技術を生かし、今後も文化の発展と振興に貢献を」と激励した。
 同基金は伝統芸能や芸術の振興を図ろうと95縲・9年にかけて市内の事業所や市民からの寄付を募り、総額約5千万円を集めて創設された。

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