ニホンジカの処理施設開所
常時稼働で安定供給に期待
伊那市高遠町東高遠にニホンジカなどの野生鳥獣の解体・加工施設「信州高遠ジビエ加工センター」が整備され19日に開所式が行われました。
開所式には施設や市、地元猟友会の関係者など50人が出席し完成を祝いました。
施設を整備したのは、愛知県名古屋市に本社を置く、高齢者向けの配食などを行う「株式会社医療給食」です。
信州高遠ジビエ加工センターは伊那市高遠町の国道152号沿いに作られ、延床面積はおよそ240平方メートルです。
医療給食の藤川将吾社長は高遠町出身で、伊那市内に常時稼働している処理施設が無く、駆除されたニホンジカが土に埋められ廃棄されている事を知り、今回、解体加工施設を整備しまた。
年間で500トンから600トンのシカ肉の処理を行う計画で、食用やペットフードとして販売する計画です。
内部は解体から加工、冷凍までの工程毎に部屋が仕切られていて、加工した部位は、うま味を保つようマイナス30度で急速冷凍されます。
施設の完成に、猟友会も期待を寄せています。
開所式を終えると出席者は、隣接するそば店で鹿肉を使った特別メニューを味わっていました。