関東大震災から100年 歴博で企画展
明治以降最大規模の災害といわれている関東大震災から今年で100年となります。
伊那市高遠町の高遠町歴史博物館では、企画展「関東大震災と上伊那地域」が開かれています。
企画展には、当時の新聞記事や、上伊那地域の役場に残されていた記録などおよそ50点が展示されています。
関東大震災は、大正12年、1923年9月1日に発生し、死者・行方不明者は推定10万5千人にのぼりました。
上伊那地域に大きな被害はなかったといわれていますが、富県尋常高等小学校、現在の富県小学校に残されていた学校日誌には、発災時の心境が書かれています。
こちらの記録には、現在の箕輪町の一部、当時の中箕輪村で、ナスの漬物を支援物資として送るため、各家庭から1本ずつナスを集めたと書かれています。
住民らが、新聞で情報を得て、自発的に支援活動をしていたことが分かるということです。
企画展は、発災100年の節目に、当時の情報伝達や上伊那の人々の動きを知ってもらおうと、開かれています。
企画展「関東大震災と上伊那地域 次の100年に備えて」は、10月9日(月)まで開かれています。
入館料は、一般400円、高校生以下は無料です。
なお、9月29日から10月1日までの3日間は、入館料は無料となっています。