公金横領の元職員 余罪すべて追送致
伊那中央行政組合が運営する、し尿処理施設「伊那中央衛生センター」の公金を横領した疑いで起訴された、同市坂下区入舟町の同センター元庶務係長・田畑浩二被告(41)の余罪について、伊那署は20日までに、長野地方検察庁伊那支部にすべての追送致を終えた。
同署は田畑被告を1月28日、同センターが05年12月下旬ころ、し尿収集業者に販売した施設使用回数券の販売代金36万円を着服した疑いで逮捕。余罪捜査を進めた結果、03年4月ころから本年1月ころまでの間に、横領回数122回、2566万8000円を横領した事実が判明した。
経理をほとんど一人で担当していた田畑被告は、誰もいない時を見計らって事務所金庫に保管していた現金を抜き取る手口で横領。消費者金融への借金返済、飲食やギャンブルの金ほしさから犯行したと供述している。