カメラリポート 伊那谷のざざ虫
伊那市中央の中村昭彦さん。
中村さんが食べているのは、、、
天竜川で捕れたざざ虫の佃煮。
ざざ虫は、川の浅瀬に住む、トビケラやヘビトンボなどの幼虫の総称です。
伊那谷で食用にされているこれらの虫が、ざざ虫と呼ばれています。
ざざ虫の漁は、毎年12月1日から翌年の2月末まで行われ、伊那谷の冬の風物詩となっています。
中村さんは、この道40年のベテランです。
足で踏むようにして虫を捕る姿から、この漁は虫踏みとも呼ばれています。
漁をするには、天竜川漁業協同組合が発行する許可証が必要で、それを身に着けて漁を行います。
漁協によると、1980年頃の最盛期には70人ほどが許可証を取得していましたが、その数は年々減少しています。
中村さん「昔は1シーズンに100万円稼ぐ人もいた。そんな時代でした。」
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒は、ざざ虫を使った五平餅やふりかけを考案しました。
校内の実験室には、、、水槽、、、?
実は生徒たちは、ざざ虫のたまごからの養殖に挑戦にも挑戦しています。
生徒「みんながこの文化を残したいっていう気持ちでやっています。」
ここでしかを食べられないその味を、ここでしか見られない漁を残していきたい。
今シーズンの漁は、2月29日まで続きます。