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東日本大震災から13年 佐藤さん犠牲者の冥福を祈る

東日本大震災から13年 佐藤さん犠牲者の冥福を祈る

東日本大震災から11日で13年になります。
伊那地域でも、震災の発生時刻の午後2時46分にサイレンが鳴らされ、犠牲者への冥福を祈りました。
福島県伊達(だて)市から伊那市に自主避難してきた果樹農家佐藤(ひろ)(のぶ)さんです。
11日は、三男の孝樹(こうき)さんと2人で福島に向かって手を合わせていました。
佐藤さんは、西箕輪のおよそ3.5ヘクタールの農地で、りんごやももの他伊那に来てから始めたというぶどうの栽培を行っています。
11日は、ぶどうの木の剪定を行っていました。
佐藤さんは現在、月に2回ほど妻と長男が暮らす福島に戻り、果樹の手入れをしています。
元日に発生した能登半島地震の際も福島にいました。
「福島と同じだと思った。津波もあり復興には時間がかかるかもしれない。“がんばれ”という言葉は言ってはいけないと思っている」
佐藤さんは、能登半島地震発生後の1月上旬に10キロの支援物資を送ったほか、今月18日にも30キロの物資を送ります。

被災地に枯露柿を送る

東日本大震災から13年 佐藤さん犠牲者の冥福を祈る

中身は、自身が栽培した柿を使って加工した干し柿の一種枯露柿(ころがき)です。
被災地の人に、果物を食べてもらいたいとの思いから、日持ちがするものを選んだということです。
東日本大震災から13年。
伊那に避難して来たことが正解だったかどうか、今でも考えることがあると話します。
「伊那に来て妻と息子と離れて暮らすことが正解だったかどうか考えることがある。ぶどうの栽培など伊那に来たからこそ始められたこともあるので、その答えがいつ分かるかはまだ分からない」

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