高遠町閉町記念式典
歴史振り返り、発展誓う
伊那市・長谷村との合併による高遠町の閉町記念式典が25日、町総合福祉センターであった。関係者約400人が出席し、町制施行から131年の歴史を振り返り、新市と高遠地域のさらなる発展を願った。
伊東義人町長は式辞でこれまでの町の歩みを述べ、「合併は最終目標ではなく、それぞれの地域の特性を生かし、互いに尊重し合って、より暮らしやすいまちづくりを推進していく」とあいさつした。
各種活動に尽力、貢献するなどした功労者48人、4団体を表彰、34人、36団体に感謝状を贈った。最後に町民憲章を朗読し、町旗を降納して締めた。
記念メッセージでは、高遠中学校2年の北原弘司君(14)が「新市には大きな期待でいっぱい。より発展し、みんなが笑顔で過ごせることを一番願っている。市民としてだけでなく、高遠の地に住んでいる一人として自信と誇りをもって生活していきたい」と高遠と新市への思い述べた。
高遠町は、1875(明治8)年に、17町村で東高遠町、13町村で西高遠町が発足し、県内では3番目、上伊那では初の町制施行となった。両町が合併して高遠町が誕生し、1956(昭和31)年に長藤村・三義村との合併の後、藤沢村、河南村がそれぞれ編入合併した。
31日に伊那市・長谷村との合併による新市発足に伴い、多くの偉人を輩出し、歴史と文化を築き上げてきた長い歴史に幕を閉じる。