池上秀畝を語るトークイベント
伊那市高遠町出身の日本画家、池上秀畝の生誕150年の企画展を行う施設の学芸員によるトークイベントが、伊那文化会館で4日に行われました。
この日は、伊那市創造館、高遠町歴史博物館、信州高遠美術館、伊那文化会館、長野県立美術館、東京都の練馬区立美術館の学芸員6人が、展示を通して再発見・再認識したことを話しました。
その中で、スケッチや作品が膨大にのこされていることから、「秀畝は本当に絵が好きだった」という共通認識の上で、「常に新しい手法に挑戦し、晩年まで制作に励んでいた」と話していました。
また、幼少期を伊那で過ごした書家で画家の中村不折について、「2人の合作があるが、いつから仲が良かったのかは未だにわかっていない」「今後交流について研究が進むのではないか」と話していました。
池上秀畝の生誕150年を記念した企画展は、2月から県内外の施設で順次開かれていて、その関連イベントとして、トークイベントが行われました。
会場にはおよそ50人が訪れ、学芸員の話に耳を傾けていました。