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伊那市が解決金50万円で調停成立へ

市職員交通事故で損害賠償

伊那市が解決金50万円で調停成立へ

伊那市内の中学校を長期欠席していた生徒の父親が、伊那市などに損害金の支払いを求め調停を申し立てていた件で伊那市教育委員会は、解決金50万円を支払うことで調停を成立させることを29日、明らかにしました。
伊那市議会臨時会が市役所で開かれ解決金50万円を予算計上する議案が賛成多数で可決されました。
概要は令和4年に長期欠席していた生徒の保護者と中学校の間でいじめの有無について認識の食い違いがあり、その話し合いの過程で教諭が保護者から暴力を振るわれる傷害事件が発生しました。
伊那市では当事者間のみで話し合いによる解決は困難だとして調停による解決を求めましたが不調となり、市は調停申し立てを取り下げました。
その後生徒の父親が伊那市などを相手に中学校の不十分な対応が原因で生徒が長期欠席になったとして損害金の支払いを求め調停の申し立てをしていたものです。
調停条項として、市が解決金50万円を支払うこととなり次の調停で合意が成立する見通しです。
福與()()寿()伊那市教育長は「生徒を裁判に巻き込む形にならず、話し合いで早期に解決することが最も望ましいことと考えていました。この生徒が学校に登校できるような指導が十分にできなかったことについては改めてお詫びを申し上げたいと思います。」とコメントしています。 
市議会臨時会ではほかに市の職員が起こした交通事故により損害賠償の額を定め和解する議案が全会一致で可決されました。
事故は今年3月伊那市長谷で市の職員が運転する車がセンターラインをはみ出し反対車線から走ってきた上伊那郡内の法人の車と衝突したものです。双方にけがはありませんでした。
損害賠償額は269万円余りで全額保険会社から支払われるということです。

 

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