先祖の霊迎える 六道地蔵尊縁日祭
お盆に先祖の霊を迎える行事、六道地蔵尊の縁日祭が6日に伊那市美篶の六道の杜で行われました。
午前4時過ぎ。
参拝客が六道地蔵尊の前で手を合わせていました。
六道地蔵尊縁日祭は、伊那市美篶に古くから伝わる伝統行事です。
参拝客には、「松の芽」と呼ばれる六道の杜の松の葉が渡されます。
この松の芽に先祖の霊が乗り移り、お盆に帰ってくるとされています。
六道地蔵尊はおよそ860年前の平安時代に、第77代後白河天皇の命令で平清盛が全国6か所に祀ったうちの1つとされています。
縁日祭は美篶の上川手と下川手が1年ごとに交代で行っていて、今年は下川手が担当しました。
例年地区の高齢者クラブが運営してきましたが、下川手では去年解散してしまったため、区の執行部などで六道の杜の会を結成し運営しています。
会には45人が所属し、この日は午前0時に参拝できるよう準備をしたということです。
この日はおよそ500人が参拝に訪れました。
六道の杜の会では「地域の伝統の祭りを守っていきたい」としています。