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箕輪町郷土博物館に風神雷神図屏風のレプリカが記念展示

箕輪町郷土博物館に風神雷神図屏風のレプリカが記念展示

9月28日にリニューアルオープンした箕輪町郷土博物館に風神雷神図屏風のレプリカが記念展示されています。
12日は、専門家による屏風の解説イベントが行われました。
博物館2階の美術展示室には、国の重要文化財に指定されている尾形光琳が描いた「風神雷神図屏風」の高精緻(こうせいち)レプリカが展示されています。
記念イベントでは、東京国立博物館 文化財活用センターの松沼(まつぬま)穂積(ほづみ)さんが屏風の解説を行いました。
屏風は尾形(おがた)光琳(こうりん)がおよそ350年前、江戸時代初期に俵屋宗(たわらやそう)(たつ)の屏風を模写したものです。
解説の途中で、当時のろうそくを再現した赤い明かりを灯して見え方がどのように変わるかを参加者が見比べていました。
参加者は風神雷神が浮かび上がって見えるなどと話していました。
また裏には、酒井抱一(さかいほういつ)の夏秋草図が描かれています。
この絵は風神雷神のおよそ100年後に描かれたものだということです。
風神雷神とリンクさせ、風に吹かれる秋草と雨でぬれた夏草が意図的に配置されているということです。
松沼さんは「本物は、保存のため裏と表を別々にしている。表裏で一緒に見られるのはこのレプリカのみで貴重です」と説明していました。
この風神雷神図屏風は14日(月)まで展示されています。
 

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