冬の風物詩 ザザムシ漁解禁
収量は例年より少なめ
伊那谷の冬の風物詩ザザムシ漁が1日解禁となりました。
ザザムシはトビケラやカワゲラ、ヘビトンボなど水生昆虫の幼虫の総称です。
伊那市の天竜川では、伊那市中央の中村昭彦さんと東春近の原雄一さんの2人が漁をしていました。
中村さんはこの道50年以上のベテランで原さんは5年ほど前から始めたということです。
鍬で石を掘り返し、足を使って石の裏側についているザザムシをはがし、四手網と呼ばれる網に流し入れます。
天竜川漁協協同組合から許可された人に渡される虫踏許可証は漁で四手網を使うことなどから呼び方が四手網許可証に変更されました。
中村さんによりますと今年は11月に川が増水したことから例年よりザザムシが少ないということです。
中村さんらは獲ったザザムシを佃煮にして食べるほか、知り合いに配るということです。
天竜川漁協協同組合によりますと、ザザムシ漁は最盛期だった50年ほど前は毎年70人ほどが漁をしていたということです。
年々その数は減少し、去年許可証を取得したのは11人だったということです。
ザザムシ漁は来年2月末まで行われます。