無暖房・低燃費住宅セミナー
山下恭弘信大教授、三菱電機中津川製作所の川渕勇さん
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駒ケ根市福岡で無暖房・低燃費住宅を分譲する駒ケ根市の井坪建設は26日、駒ケ根市文化会館で無暖房・低燃費住宅セミナーを開いた=写真。
講師は「信州の快適なすまいを考える会」会長の山下恭弘信大教授、住宅の空調システムを製造・販売する三菱電機中津川製作所の川渕勇さん。無暖房住宅に関心のある人など約20人が受講した。
快適な住環境のあり方を研究する山下教授は、信大構内に設置した無暖房、低燃費住宅の実験棟の断熱仕様を説明し、外気温と室内温度の変化をグラフで表わした。
また、実際に宿泊し、生活した人の体の各部位のサーモグラフィ、体験者の快適度評価も紹介し「寒くなく、ほぼ快適が多かった」とした。
川渕さんは「なぜ今、高気密、高断熱住宅なのか」を次世代省エネルギー基準に触れて解説し、井坪建設が建設予定の無暖房モデルハウスの断熱仕様(屋根や土間床、基礎、壁に10縲・5センチ前後の発泡スチロール板を張り付け、開口部の窓はペアガラス樹脂サッシ)で、生活発生熱を加算し、シュミレーションした。
暖房期(1月1日縲・1日)と冷房期(8月1日縲・1日)の外気温、居間、キッチンなど各室の温度をグラフで示し「最寒日(1月14日)は外気温がマイナス12・7度でも、室内は10度以上を保っている。熱損失量は一般の3分の1以下、無暖房に近い」と立証し「いよいよ無暖房住宅が実現の段階を迎える」とした。