ひきこもりに悩んでる人に向けて講演会
ひきこもりになっている人やその家族、支援者が対象の講演会が15日、伊那市福祉まちづくりセンターで開かれました。
講演会は、伊那市社会福祉協議会が開いたものです。
講師を務めたのは神奈川県出身の岡本圭太さんと愛知県出身の稲垣篤哉さん、東京都在住で一般社団法人ひきこもりUX会議の代表理事の林恭子さんです。
3人とも、過去にひきこもりの経験があります。
このうち岡本さんは、大学時代の就職活動の失敗から、ひきこもりとなりました。
20代後半に、相談できる場所を探し、同じ境遇の人たちと出会い、交流していくうちに気持ちが楽になったということです。
現在50歳の岡本さんは、30代で社会復帰しています。
岡本さんは、「当事者は助けを求めてもいいことを知ってほしい。家族は、当事者が自分の部屋以外でも安心できる空間づくりが大切です」と話しました。
会場には、およそ60人が集まりました。
伊那市社協では「悩んでいる人が立ち直るキッカケになるように。こうした活動を続けていきたい、ひきこもりに対して偏見がない地域づくりを目指したい」と話しました。