【記者室】新・伊那市『隣の芝生は青い』
新・伊那市が誕生した。選んだ道が明るい将来に向かっていることを祈りたい。ところで周辺の市町村はこの合併をどう見ているだろうか。意向調査で住民の過半数が合併に反対した駒ケ根市では「うらやましい」との声がしきりだ▼合併をいまだにあきらめきれない思いがうかがえる。よそが希望に満ちて船出するのを見ると、信念を持って自立を選択したはずの人でさえ、自分たちだけ置いていかれたような気になっているらしい。いつの世も『隣の芝生は青い』のか▼折しも進入学の季節だ。希望に満ちて新しい生活を始める人たちがいる一方で、泣く泣く浪人する人もあるだろう。だが人は人竏秩Bよそさまがどうだろうと胸を張っておのれの信じた道を進めばいい。(白鳥記者)