シベリア抑留慰霊祭 冥福を祈る

今年、戦後80年の節目を迎えます。
伊那市の春日公園ではシベリア抑留で亡くなった人たちの冥福を祈る慰霊祭が行われました。
慰霊祭は、遺族などでつくる全国強制抑留者協会長野県支部が毎年開いていて、今年は24人出席しました。
出席者は、慰霊碑に花を手向け、故人の冥福を祈っていました。
式辞で長野県支部の春日州一支部長は「戦後80年の節目、改めて今の平和は多くの人の犠牲の上に成り立っていることを忘れず、地域であった戦争の歴史を後世に語り継いでいきたい」と話していました。
シベリア抑留体験者の長田さん

出席者でただ一人、抑留を経験した伊那市荒井の長田伊三男さん101歳です。
長田さんは昭和19年に旧日本軍に入隊し任務で中国大陸へ渡り終戦を迎えました。
終戦後は旧ソ連軍に収容され、4年間シベリアで強制労働を強いられました。
シベリア抑留された日本人60万人のうち、県内ではおよそ2千人が命を落としたとされています。