箕輪町ソーラーポート竣工
2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す箕輪町が、役場北側駐車場に整備を進めてきたソーラーカーポートなどが完成し25日に竣工式が行われました。
25日は、町や施工業者などの関係者およそ40人が出席し、テープカットなどをして完成を祝いました。
公共施設から率先して脱炭素化に取り組みゼロカーボンの推進につなげていこうと、庁舎北側に太陽光発電設備を備えた110台分が停められる屋根付きの駐車場「ソーラーカーポート」が建設されました。
太陽光発電パネルは駐車場の他、役場増築棟、文化センター、保健センターの屋上にも設置されました。
太陽光発電設備の設置、管理は電力事業などを手掛ける八十二Link Naganoが負担し箕輪町は今後20年間発電された電力を使い、電気料を支払っていきます。
町役場、文化センター、保健センター、情報通信センター、図書館の5つの施設を受変電設備から送電線でつないで電力を供給します。
発電量は年間でおよそ49万kWh、5施設で使う電力量の43%を賄う予定で、年間の二酸化炭素削減量は163トンを見込んでいます。
このほか、電気自動車の公用車から庁舎に電力を供給できるシステムの導入なども行いました。
総事業費は国の交付金などを活用し9億4900万円となっています。
駐車場の供用開始は来月1日からとなります。
災害時の電源供給に関する協定締結
竣工式終了後には、災害時に停電が発生した際の役場庁舎への電源供給に関する協定を太陽光発電設備の管理を行う八十二Link Naganoと締結しました。
協定は、災害時に、役場3階の災害対策本部で必要となる電力を八十二Link Naganoが無償で提供するものです。
下澤敦司社長は、「災害時には、まず、インフラ確保が一番大事になる。微力ながらお手伝いさせていただきたい」と話していました。
期間は、今月1日から20年間となっています。