高遠城址公園さくら祭り開幕
開花は9日、見ごろは14日前後の予想
全国有数の桜の名所、伊那市高遠町の高遠城址公園で6日、公園開きがあり、新伊那市として初めての「さくら祭り」が開幕した。関係者約120人が式典に出席し、権兵衛トンネル開通などによる一層のにぎわいを期待した。
1500本のタカトオコヒガンザクラのつぼみも膨らみ、開花を待つばかり。長野地方気象台の開花予想は9日、見ごろは14日前後とみている。今季は木曽谷にPRするなど誘客に力を入れ、昨季を上回る32万人の人出を見込む。
式典で伊東義人伊那市長職務執行者は「新市誕生にふさわしいさくら祭りとし、観桜客にまた来たいと思われるようにしたい」とあいさつ。高遠町3保育園の年長児約50人を先頭に参列者が桜雲橋を渡り、問屋門をくぐって公園開きを告げた。
さくら祭りは5月5日まで。期間中は高遠ばやしの巡行、高遠町商工会女性部による桜茶のサービス、高遠まんじゅう大食い大会などの催しを予定している。
また、これまでは入園券で無料入館できた町歴史博物館は今年から割引の別途料金にしたことから、サービスの低下を補うため、高遠閣に大型モニターを設置し、開花前に訪れた観桜客に対して満開時の様子を上映している。
さくら祭りは83年の有料化以降、24年目。「天下第一の桜」とうたわれ毎年、全国の花見客を魅了。有料入園者数は初年度の13万5千人を皮切りに、昨年度で600万人を突破した。