クマ出没前に箕輪町で安全点検
箕輪町は、クマの出没が本格化する季節を前に、目撃が多い西側の地域で安全点検を行いました。
20日は、町の職員、区や学校の関係者などおよそ35人が4班に分かれて点検を行いました。
安全点検では、通学路沿いで生い茂った藪などの刈払いが必要な場所があるか、クマの移動経路に好んで食べる植物があるかなどを見ていました。
箕輪町でのクマの目撃件数は一昨年が3件でしたが、去年は19件と増加しています。
また去年6月には70代の男性が人身被害にあっています。
町はクマと人とのすみ分けのためのゾーニングを導入する予定です。
目撃や被害が多い西側を、緑色の主要生息地域、黄緑色のクマと人の活動が重複する緩衝地域、赤色の市街地や農地が広がる排除地域の3区分に分けました。
今回は緩衝地域を中心に点検をしました。
去年目撃情報があった場所では、クマが好む、夏に赤い実をつけるマムシグサが生えていました。
箕輪町では今回の点検をもとに、刈払いや植物の除去が必要な場所を把握し、作業を行う区に対して補助制度を検討しています。
ゾーニング案は長野県と事前協議中で、今年中には導入したい考えです。