原付バイクの高齢者乗用車と衝突死亡
6日午前10時20分ころ、伊那市福島上手の県道伊那辰野線(通称・竜東線)の交差点で、諏訪市渋崎の会社員・有賀仙太郎さん(37)が運転する普通乗用車と、同市手良沢岡の無職・小松かつ江さん(78)が運転する原動機付自転車が衝突。この事故で小松さんが全身打撲などのけがで死亡した。
事故は信号機のない4差路交差点で発生。県道を箕輪方面から伊那方面に向けて進行中の有賀さん運転の自動車と、同県道と交差する市道を直進中の小松さんのバイクが出会い頭に衝突した。小松さんは市内の病院へ搬送されたが、午前11時05分に死亡。有賀さんにけがはなかった。
県道の道幅は約8メートルで制限速度50キロ、はみ出し禁止規制。小松さんが通っていた市道の道幅は約5メートルで、一時停止規制だった。
伊那署管内の交通死亡事故は本年に入って初めて(昨年11月上旬以来)。
前年の交通事故件数618件中、29・3パーセントを占める181件は高齢者がかかわる事故。交通死亡事故全5件のうち、2件で高齢者2人が死んでいる。
この日は「春の全国交通安全運動」(6縲・5日)の初日。伊那署交通課の中山邦夫課長は「期間中だけでなく、常に交通安全意識を再確認し、運転に臨んでほしい」と管内の住民に呼びかけている。