伊那市議選は少数激戦
市長選・市議選立候補届出説明会
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市長選・市議選の立候補届出手続き説明会が6日、市役所であった。市長選に1派、市議選(定数26)に34派が出席。告示まで、あと16日と迫り、市議選は選挙戦が確実となった。
【市長選】
出馬を表明しているのは、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=のみ。
市民有志は「擁立に向けて検討中。できるだけ早い時期に結論を出したい」としている。
一部では「無投票になるのではないか」という見方も出ている。
【市議選】
旧市町村を区域とした選挙区別の定数は伊那18、高遠5、長谷3で、立候補予定者はそれぞれ21、8、4となっている。
伊那、高遠の各選挙区は、これまで出馬を表明していた立候補予定者らが説明会に顔をそろえた。長谷選挙区は前職4人のほか「出馬未定」という竹内修さん(54)と、前職が引退した非持から「だれか擁立したいが、どうなるか分からない」という住民も説明を受けた。
◆伊那市
出馬表明しているのは前職18人、元職1人、新人2人。
地区別でみると、伊那8、富県1、美篶3、手良2、西箕輪2、東春近3、西春近2。
西箕輪では、前職5人のうち3人が引退することから「地区内で何とか立てたい」と新人擁立に動いていたが、出馬表明するまでに至っておらず、説明会に姿はなかった。
単純に有権者数を立候補予定者数で割った場合、伊那が1人当たり3094人と最も多く、手良が970人と少ない。東春近や美篶でも2千人を割る。
東春近は、立候補予定者が2から3に増えたことで、獲得票を求め、周辺地域へ範囲を拡大している傾向がある。西箕輪には、他地域からの攻め込みがあるようだ。
中には、根強い地縁、血縁を頼りにする地域選挙にこだわらず、全域から支持を集めたいと動く新人もいる。
また、多選の前職に対し「世代交代するべきだったのではないか」と冷ややかな声もあり、どう票に結びつくのか注目される。
党派は無所属16、共産党3、公明党2。
3月2日現在の有権者数は、4万9361人。