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100年の歴史 伊那美術協会

草創期の画人たち

100年の歴史 伊那美術協会

上伊那の絵画や彫刻などの愛好家でつくる伊那美術協会。
協会では創立100周年の記念事業として講演会を計画していてその準備を進めていました。
講演会のパンフレット。
これに使われている写真は協会に残る最も古いもので昭和2年1927年に撮影されたものです。




 

100年の歴史 伊那美術協会

塚越栄一さん。明治38年1905年生まれ。
新潟県出身で伊那電気鉄道株式会社に就職しました。
美術の道を志した塚越さんは絵画研究のため仕事を辞め上京。
洋画家の前田寛治に師事しました。
伊那美術協会の100周年記念講演会の会場には塚越栄一さんの作品が並べられました。
その絵は師事した前田寛治の作風を受け継いでいるといわれています。

100年の歴史 伊那美術協会

講演会で話をしたのは塚越栄一さんの次男で伊那食品工業株式会社最高顧問の塚越寛さんです。
塚越さんは「親父は早死にをしまして、昭和20年4月、終戦の年に亡くなりました。私が8歳の時でした。
病をえて肺結核になって、死んでもいいと思っていたらしくて療養を一切せずに写生のために全国を飛び歩いていました。
体力を使うけれどそれで病気がよくならないけれども、それでいいと思っていた節がある。」と話していました。
講演を聞いた柴田久慶実行委員長は「戦前戦中の厳しいなか、命がけで描かれていたと思います。
そういう命をかけた生き様はしっかり学んでいかなければならない。」と話していました。

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