震災の語り部 菅原貞芳さん講演会
伊那市の伊那西小学校と伊那西公民館は、東日本大震災の語り部で宮城県南三陸町志津川中学校元校長の菅原貞芳さんを招いた講演会を5月31日、市役所で開きました。
南三陸町の志津川中学校は、東日本大震災発生時に、地域の避難所となり、当時校長を務めていた菅原さんは、その運営に尽力しました。
菅原さんは「高齢者が普段から顔を合わせている人と安心して話せるよう、地区ごとに部屋割りを工夫した」といった具体的な取り組みを紹介し、地域のつながりや日ごろの備えの大切さを訴えました。
講演会は、伊那西小の有賀大校長が、震災後にボランティアとして志津川中を訪れたことが縁で実現し、小学校と公民館の創立75年記念として開かれました。
講演会には、伊那西小の児童・保護者・教職員のほか、地域住民などおよそ70人が訪れ、震災の教訓に耳を傾けました。