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陸軍登戸研究所の研究成果まとめた企画展

陸軍登戸研究所の研究成果まとめた企画展

 太平洋戦争末期に、神奈川川崎市から宮田村や駒ヶ根市などに疎開した陸軍(りくぐん)登戸(のぼりと)研究所(けんきゅうしょ)についての研究成果をまとめた企画展が、駒ヶ根市立博物館で開かれています。
 開催初日となった1日は、オープニングセレモニーが開かれ、展示会を企画した登戸研究所調査研究会の会員が、成果を発表しました。
 陸軍登戸研究所は、化学兵器の開発、偽札づくり、風船爆弾などの秘密戦を強化するための謀略機関でした。
 研究会では、その実態を明らかにしようと調査を進めています。
 今回の企画展では、本部となっていた宮田村の真慶寺(しんけいじ)に残されていた書籍38冊も初公開されました。 陸軍登戸研究所の印が押されています。
 医学や農学、爆弾の製造方法から、アジアの地理まで幅広い書籍が並びます。
 一風変わった形の机は飯島町で発見されたもので、何に使用されていたか解明されていませんでした。
 残留していた物質を調べたところ、塩化アルミニウムであると考えられ、生物兵器を使用した際、自軍を守るワクチン製造のための研究の残骸である可能性があるということです。
 この企画展は、8月17日(日)まで駒ヶ根市立博物館で開かれていて、最終日には、記念講演会が、午後1時30分~、駒ヶ根市文化会館大ホールで予定されています。
また、研究会では、登戸研究所に関する情報提供を求めています。
(駒ヶ根市立博物館 電話0265-83-1135)
 

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