伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
197/(土)

ニュース

箕輪中学校 戦争を語り継ぐ会

箕輪中学校 戦争を語り継ぐ会

箕輪町遺族会は、箕輪中学校の3年生を対象にした「平和を願い戦争を語り継ぐ会」を、町社会体育館で17日に開きました。
この日は、3年生230人が、上伊那郷土研究会の山口通之(やまぐちみちゆき)さんから話を聞きました。
山口さんは、昭和17年、1942年生まれの現在83歳です。
この日は、満蒙開拓、旧陸軍伊那飛行場、箕輪町への集団疎開、戦後の一の宮開拓の4つの視点から、戦争について話をしました。
このうち、当時の中箕輪村を含む上伊那北部から300人以上が満州に渡った富貴(ふき)原郷(はらごう)開拓団について、現地での襲撃などで84人が亡くなったと説明しました。
また、集団学童疎開で、長野県にはおよそ3万人が疎開し、そのうち箕輪町にも東京都中野区の桃園第三国民学校の児童600人以上が来たと話していました。
山口さんは、様々な視点から戦争について学んでほしいと生徒に呼びかけていました。
山口さん「色々な歴史が身近にあったことを勉強しながら、豊かな故郷がいつまでも続くように、学びの中で共有していきたい。」
講演の後は、山口さんと代表生徒7人によるディスカッションが行われました。
生徒は、講演で感じたことや、平和な社会を作るために何をしたら良いかを話しました。
生徒は、「本などで調べ、戦争をしたらどんな被害が出て誰が困るのかを考えたい」などと発表しました。
ディスカッションには8月に広島平和学習に参加する生徒も参加していました。
戦争を語り継ぐ会は、毎年3年生を対象に、箕輪町遺族会が開いているものです。
遺族会では「戦後80年、高齢化で会員も減少している。戦争が悲惨なもので、二度としてはいけないということを語り継いでいきたい」と話していました。
 
 

前のページに戻る 一覧に戻る