元料亭の「松喜」改装オープン
飲食の提供やチャレンジスペース
取り壊しの危機にあった伊那市の元料亭「松喜」が飲食店や日用品を扱う店などが入る施設として生まれ変わり28日オープンしました。
松喜は伊那市荒井にある元料亭で1905年、明治38年に建てられました。
木造3階建てで和室など大小合わせて14部屋あります。
平成初期まで営業していましたが、
その後空き家となり解体されることになっていました。
それを知った伊那市の雑貨店店主、平賀裕子さんは歴史ある建物を残そうと、「松喜改装プロジェクト」を立ち上げリフォームしました。
飲食の提供のほかチャレンジスペースとして部屋を貸し出します。
発酵調味料創作料理とカフェの店「日月屋」開店
改装オープンのメインとなるのは松喜の1階の発酵調味料創作料理とカフェの店「日月屋」です。
自家製の発酵調味料を使った料理などを提供しています。
シェフで伊那市出身の海老原明さんは平賀さんと知り合いで、飲食店を開きたいと考えていたときに松喜を紹介され入ることにしました。
2階のチャレンジスペースで貸し出す部屋は4部屋です。現在、食器店、雑貨店の2店舗が入っています。
中二階は伊那市の歴史を知ることができる資料スペースとして活用されます。
3階はギャラリーやワークショップなどに使われます。
松喜改装プロジェクト代表の平賀さんは「古き良きいなまちを伝え、新しく店を出したい人がチャレンジできる施設にしていきたい」としています。