創造館「ある一家の十五年戦争」 家族が見学
伊那市の創造館では、富士見町の小林家にスポットをあてて戦争の歴史を振り返る企画展が開かれています。
4日は、小林家の5人が創造館を訪れました。
創造館では、「ある一家の十五年戦争」と題し、富士見町の小林家にのこされたおよそ2,000点の資料を展示しています。
小林家は10人兄弟で、この日は、四女のとくゑさん95歳、三男の豊さん92歳、四男・五男で双子の八十美さん・十三雄さん89歳、錡さん86歳の5人とその家族が創造館を訪れました。
海軍に所属していて、戦艦武蔵に乗船して戦死した、長男・富士雄さんがのこした、海軍日誌を読んでいました。
長女の房江さんは、看護師として働いていて、満州にわたり帰らぬ人となりました。
房江さんが日本にいる兄弟にあてた手紙も展示されています。
当時6歳だった末っ子の錡さんでも読めるように、カタカナで書いてあります。
5人は、普段は離れた場所に住んでいますが、企画展を全員で見ようと、およそ3年ぶりに集まりました。
この企画展は、伊那市史編さん室の濵慎一さんが企画しました。
濵さんは、小林家と親戚関係です。
最後に、家族写真と同じように並び、記念写真を撮りました。
企画展「ある一家の十五年戦争」は、来年3月23日まで、伊那市創造館で開かれています。