食育で畑作り
箕輪町長岡保育園でボランティア導入
「にゃんこのて」が一緒に子育て
箕輪町の長岡保育園は、食育の一環で取り組む畑作りに地域の人に一緒にかかわってほしいと、初の試みでボランティア「にゃんこのて」を組織した。
町の9保育園は昨年度から食育に取り組んでいる。長岡は本年度、毎週水曜日を「食育の日」とし、主に畑づくりに取り組む計画をしている。
「にゃんこのて」は、地元の民生委員に依頼して50歳代から70歳代の賛同者を募り、民生委員、元民生委員、育児マイスターら7人の女性が集まった。
負担にならないように時間の許す人が参加する形式。活動は入園式の翌日から始まり、20日ころまでは未満児や今年入園した3歳児が保育園に慣れるまでの手伝いをしている。今後は、食育の日に園児と畑で野菜を作り、収穫し、一緒に食べたり調理をする。
今の活動は、毎朝登園からの約1時間、泣いている子、ぐずっている子らに接し、話しかけたり一緒に遊び、子どもが落ち付いたのを見計らって帰る。
「この時期は、泣いている子全員を見てあげたいけど手が足りない」と井沢万寿美園長。園児に平等に接するため、子どもが泣き止むと「ちょっと我慢してね」と次に登園してくる子どもを迎えなければならないため、泣き止んでもしょんぼりしている子、泣けなくて我慢している子らに接してほしい-と協力を依頼した。
「子どもがかわいくて…。私たちも1年生だからわからないけど楽しく手伝っていきたい」「自分の子どもを育てたときよりも落ち着いて接しられる。ちょっと不安だったけど、子どものほうから来てくれるから楽しい」「子どもが安心して園に慣れるお手伝いができればうれしい」とボランティア。都合の悪い日はわずか20分、30分でも手伝いに訪れる。
「細やかに接してもらえるので子どもにとっては幸せ。1対1で接して不安を取り除いてくれる。有難い。感謝、感謝です。ボランティアを取り入れてよかった」と園長。「職員だけの集団ではなく、地域のボランティアも一緒に子どもを育ててもらい、いい子に育ってくれればうれしい」と願っている。