業務上過失致死罪の男性 禁錮2年6月
横断歩道を渡ろうとしていた女性=当時(75)=を車ではね、死亡させた罪に問われていた伊那市西春近、無職溝上康時被告(81)に対して地裁伊那支部は13日、執行猶予3年、禁錮2年6月(求刑禁錮2年6月)の判決を言い渡した。
起訴状によると、普通貨物自動車を運転していた溝上被告は昨年10月8日午前9時55分ころ、宮田村の県道交差点を駒ヶ根方面から伊那方面へ直進している時、女性をはねた。この事故で女性は脳挫傷などのけがを負い病院に搬送されたが同月14日午後5時05分ころ、死亡した。
同被告は横断歩道の前方約57メートル地点で女性が歩道脇に立っている姿を確認しているにもかかわらず、女性が横断しないものと思い、時速30キロで直進。折から横断を開始した女性を前方約7メートル地点に迫ってからようやく認め、ブレーキをかけたが、車両左前部を衝突させ、路上に転倒させたもの。