桜の名所が次々と満開
伊那市内の桜の名所で、花見を楽しんだり、写真に収めたりする観光客やカメラマンの姿が目立つ。高遠町勝間のシダレザクラなどはこれから見ごろとなるが、伊那区域では桜の花が開く。
市天然記念木指定の伯先桜は14日、満開を迎えた。樹齢200年余、高さ10メートル、幹の太さ6メートル。儒医中村伯先(1756縲・820年)が幼少のころ、自宅の庭に植えたとされる。
西春近の城倉三喜生さん宅が所有するシダレザクラは樹齢100年余。三分咲きで、16日ごろが見ごろ。「例年8日にウグイスが鳴くが、今年は鳴かず、桜の開花予想(9日)も遅れた」という。
枝のはりが見事で、道路沿いに根を張った桜の枝が垂れ下がり、カメラマンがシャッターを切る。
また、天竜川近くにある見通し桜も見ごろ。洪水のために大きく川筋を変える天竜川の測量基点としていた。
訪れた人たちは「きれいだね」としばらくの間、ピンク色の桜を見上げた。