伊那市美篶の青島堤防の桜並木に学ぶ
伊那小6年勇組・地元保存会と観察
伊那市の伊那小学校6年勇組(北條由美教諭、33人)は14日、同市美篶の三峰川右岸にある青島堤防の桜並木などを観察した。地元の桜並木を保護する「青島堤防桜保存会」(橋爪正昭会長)から桜の管理方法を学んだ。
総合学習で4年生時から同小学校の桜の治療に取り組み、活動を市内全域に広げる勇組。青島堤防の桜並木については昨年4月、約40本の桜を写真に納めた「桜地図」や、児童1縲・人が一本一本を担当して診断したカルテを作ったりもしている。
「樹齢60縲・0年が寿命」といわれているソメイヨシノの木が約90年経っても残る青島堤防。児童たちは治療方法などの活動内容を会員から探り、約1年振りとなる健康診断をして、気がついた点を会に報告した。
児童たちは「枯れ枝を切らないと雨でどんどん腐ってしまう」「あそこにアリの巣があった」「枝を整理しないと日光が当たらない」などと助言。会員と一緒に桜の木を一本づつ見て回り、互いの情報を交換し合った。
橋爪会長は児童たちが桜の病気や、治療するための塗り薬の名前などを詳しく知っていることに驚きの表情。「子どもたちから教わることも多かった。指摘されたことに十分注意しながら今後の管理に役立てたい」と話した。
勇組はこの日、高遠城址(し)公園(高遠町)、非持諏訪神社(長谷)などのコヒガンザクラやエドヒガンザクラも観察。また、国土交通省・天竜川ダム統合管理事務所から昨年6月に任命を受けた、美和ダム(長谷)周辺にある桜を治療する「桜守」に、今年度も再任命された。