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伊藤真一作陶展 いなっせであしたまで

伊藤真一作陶展 いなっせであしたまで

 伊那市御園区新町の陶芸家、伊藤真一さん(31)の作陶展「陶を愉しむ」は16日まで、伊那市駅前ビルいなっせ2階展示ギャラリーで開いている。皿、鉢、カップ、ぐい飲みなどの日用食器や花器など約400点を展示販売している。
 焼き締め、粉引き、赤絵などの技法を用いた器の数々は、素材の可能性を引き出したい竏窒ニ、それぞれ種類が異なる土の特性を生かし、表面の表情を作り出している。植物の漢字名を青字で染め付けた皿、文字を余白のデザインに使った火鉢などの斬新な図柄の品ばかりが並び、見る人を楽しませている。
 織部は今回の展示で初めて取り入れた技法。起伏のない・スつるっと・スした手触りでなく、あえて指の跡や引っ掻いた跡を残し、流動性のある釉薬(ゆうやく)の溜まり具合にこだわった。焼き上がりの色は鮮やかな緑色で、優しさと深みが演出されている。
 伊藤さんは1995年、多治見市陶磁器意匠研修所を修了後、98年、伊那市に築窯。99年には陶芸ビエンナーレ、朝日現代クラフト展に入選。以後、益子陶芸展、酒の器展、韓国陶磁器フェスティバルなどで多くの入選を果している。
 伊藤さんは「美術品ではないので、手に取って質感や重さを感じてもらいたい」と来場を呼びかけている。
 入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後5時)。

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