異例の若さで唄導師に抜擢
24日大本山の法然上人法要で
宮田村町2区にある浄土宗・白心寺の山田弘之住職(44)が、24日に同宗大本山清浄華院(しょうじょうけいん・京都市上京区)で催行される御忌大会(ぎょきだいえ)で唄導師を勤めることになった。40歳代の若さでの抜擢は極めて異例。大僧正にかわって宗祖・法然上人の法要を営む大役だが「ご縁あってのこと。しっかりと勤めあげたい」と話している。
御忌大会は総本山知恩院(京都市)と、清浄華院を含め5つの大本山で4月中に行われる。
6寺院合計で18人の唄導師が選ばれるが、大半は60歳代半ばから70歳代。山田住職は「年齢だけを考えればご遠慮したいとも考えたが、このような大役が来たのもご縁と感じて引き受けさせて頂いた」と話す。
法要は約40分もの間、唄導師が追悼文を読みあげる。いつもの読経とは全く違う独特な節回し。また、清浄華院の場合は唄導師を助ける従者がいないため「自分が間違えれば全てが止まってしまう」と重圧も大きい。
寺院にとって春は忙しい時期ではあるが、5回に分けて10日間、清浄華院で習礼(しゅれい、リハーサルの意味)を積んだ。
通常は大僧正など最高位の僧侶しか着ることのできない緋衣(ひのえ)を身にまとう、一世一代の法要。当日は白心寺の檀家約120人も駆けつけ、住職が行う法要に参加する。