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山寺やきもち踊り

山寺やきもち踊り

 酒盛りとユニークな踊りを繰り返し、最後は鳥居の外へ一気に走り出す奇祭「やきもち踊り」が16日、伊那市山寺区の八幡社白山社合殿であった。輪になって踊る羽織はかま姿の保存会員に「もっと足を上げろ」などとげきも飛び、集まった観客を楽しませた。
 やきもち踊りの始まりは、記録として残っているのは約220年前。実際には鎌倉時代末期ころからあったのではとも言われている。くし焼きのアユ、ドブロク、タバコで宴を囲み、足を上げて飛び上がりユニークに踊る竏窒ニいう動作を3回繰り返す。踊りの終了と同時に全員が鳥居の外へ走り出すが、一番最後になると「厄持ちになる」と言われているため、全員必死で逃げる。曲が最後に近づくと、踊りの輪が鳥居側に偏りはじめ、観客からは笑いが起こった。
 近年は、暗黙の了解で保存会長などが最後になるケースが多く、今年も原長四郎保存会長が厄を背負った。
 厄持ちとなった人はその後すぐに厄払いを受ける。

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