上島泰芳・上島松男2人展
道の駅、花の里いいじまで
飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまで24日まで、伊那市美篶の「上島泰芳・上島松男2人展」が開かれている。
祖父、上島不六さんの「銘竹彫刻」を独自の技術開発で、現在のスタイルに深め復活させた上島泰芳さんの銘竹彫刻と、手製本会社美篶堂代表で、紙の断面で絵を描く、上島松男さんの「断面アート」を合わせて300点余展示した。
泰芳さんオリジナルの銘竹彫刻は、京都嵯峨野のモウソウチクを油出し、4、5年置いた物を用い、竹の表面にドリルで絵や文字を刻んだ。井月や一茶の俳句や芭蕉の「奥の細道」「信濃の国」、各宗派の本尊、大日如来、釈迦、阿弥陀如来などを中央に描き、般若心経を左右に書き記した作品、花鳥、山水などのほか、竹筒の花器、竹の根「稲塚」の1輪挿しなどを展示した。
一方、松男さんは世界の手すき和紙を集めた見本帳、色とりどりの紙を重ねた切り口で、「雲上の富士」「赤富士」や抽象画を描いた。このほか、美篶堂が製本した書籍も並べた。
会場ではブロックメモ、上製ノートなど紙小物も販売している。