先生はスキーアーチェリー選手
スキーを履いて7・5キロもしくは10キロを走り、合間にアーチェリー(洋弓)で的を射抜く冬の競技「スキーアーチェリー」でワールドカップ(3月、ロシア・モスクワ)銀メダルに輝き、4月から駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)で教諭を務める浦野裕之さん(24)は18日、高野校長とともに市役所を訪れ、中原正純市長らに着任のあいさつをした。浦野さんは「来季大会に出場する時には学校を留守にするなど迷惑をかけるがよろしくお願いします」などと頭を下げた。中原市長は「ワールドカップで2位とは大したもんだ。練習に困るようなら市の弓道場を使ったらどうか」と話すなど、全面的なバックアップを約束した。高野校長は「子どもたちに夢を持たせてもらいたい」と教諭としての今後にも期待を寄せている。
浦野さんは飯山市生まれ。小学3年生からクロスカントリースキーを始め、中学生の時にはジュニアオリンピック10キロで3位入賞、その後も全日本選手権、国体などで活躍した。一時プロ選手を目指したが断念。日体大卒業後、非常勤講師として松川中で体育を教えていた2年前にスキーアーチェリーに出合い、一気に才能を開花させた。4月から正式に教諭となり、3年3組の担任として奮闘している。