南箕輪村大芝高原みんなの森
セラピーロードの認定受ける
南箕輪村大芝高原の「みんなの森」が、森林の持ついやし効果の解明や健康増進に向けた森林の活用などを研究する森林セラピー実行委員会による日本初の『森林セラピー基地・セラピーロード(ウォーキングロード)』認定で、セラピーロード(一つ星)に認定された。18日、林野庁などが発表した。認定は全国10カ所でセラピー基地6カ所、セラピーロード4カ所。
森林セラピー実行委員会は林野庁、国土緑化推進機構、日本ウエルネス協会で構成。「森林セラピー総合プロジェクト」で、セラピー基地とセラピーロードの認定などに取り組んでいる。
4月14日、森林セラピー・ステアリングコミッティ(委員長・大井玄東京大学医学部名誉教授)での第2次審査で、森林セラピー基地としてノミネートしていた全国27カ所のうち、05年度に「心身のいやし効果の生理実験」をした10カ所を、実験結果に加え宿泊施設などの整備状況、アクセスなど立地条件、将来構想などもふまえ総合的に評価し、認定した。長野県内は南箕輪村を含め5カ所。
森林セラピー総合プロジェクトは、森の自然があやなす風景や香り、音色や肌触りなど、森のいのちや力を実感することで心身に元気を取り戻させようとするもの。
セラピーロードの対象は、20分間の歩行距離を1単位とする森林療法道。村は、アカマツとヒノキ林が広がる大芝高原みんなの森に整備しているウォーキングロードを申請。「みんなの森」のコース路面は砕石、ウッドチップで舗装し、車いすでの散策もできる。
05年6月に現地下見、9月に生理・心理調査と物理調査からなる本調査があった。
18日、村に認定通知があり、唐木一直村長は、「大変ありがたい。森林セラピー実行委員会などと連携を取りながら活用策を考えていきたい」と喜んでいる。