和紙人形展
箕輪町松島の人形作家大槻和子さんは28日まで、和紙人形展を箕輪郵便局ロビーで開いている。
01年に続く2回目の個展。テーマは「幻」。「栄華を極めた人々の滅びに向かった後の姿を静かに見つめ創作した」という、過去5年間に創った額面16点、立体20点を展示している。
テーマと同じ題名「幻(秀吉、寧寧、淀殿)」、「寂光院 祈りの徳子」、「平清盛」、勧進帳の「安宅の関」など、いずれも幻を思わせる渋みのある色合いの和紙を使い趣ある作品。
「里見八犬伝」シリーズは今年の正月に長野市の東急百貨店で展示したもので、高さ50センチほどもある。子どもが遊ぶ様子を再現した人形や内裏びなも飾っている。
第1回展は「御柱」と「能」がテーマだった。「前回のような華やぎは少ないと思うけれど、今の自身の心境に通じる思い」という。
郵便局の利用者だけでなく、大槻さんが指導する和紙人形教室の生徒も見に訪れている。「仕事帰りの人にもぜひ見てほしい」と話している。午前9時から午後7時まで。