中央アルプス開山式
中央アルプスの開山式が例年よりも1カ月早く24日、県内山岳観光地のトップを切って駒ケ岳千畳敷の駒ケ岳神社で行われた。千畳敷は穏やかな日よりに恵まれて風もなく気温は約2度と暖かだったが、神社の周りは一面の雪景色で冬山そのもの。拝殿も鳥居も4メートルを超える深い雪にすっぽり埋もれてまったく姿を見ることはできず、神事は雪の上にしつらえた祭壇に向かって行われた。出席した約20人の観光関係者らは祭壇に向かって拝礼し、玉ぐしをささげるなどして入山者らの安全を祈願した。
アトラクションとしてスイスの民族衣装に身を包んだ「アルプホルン駒ケ根」の8人が演奏を披露。晴れ渡った宝剣岳をバックにのどかな音色を千畳敷カールに響かせた=写真。千畳敷には開山式に合わせて約100人の観光客らが訪れ、アルプホルンの演奏を楽しんだり、眼下に広がる下界を眺めたりしていた。