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副市長2人制を検討

初代市長に決まった小坂氏に聞く

 新市発足に伴う伊那市の市長選で、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が無投票当選を果たした。初代市長として、新市の課題などを聞いた。
 竏窒ワず取り組む施策は何か。
 企業誘致と少子化対策に取り組みたい。企業誘致は拡張を含め、13のプロジェクトが進んでいる。権兵衛トンネルが開いたことで、有利に働いている。高遠・長谷は通勤の範囲内で、工業立地できれば、過疎化に歯止めをかけることができる。
 竏註V市の課題は何か。
 自然を生かした観光。2つがアルプスがあるのは、合併の大きなメリットで、広域観光を主軸にする。山岳を中心に、恒常的な観光ができないか考える。夏から秋にかけて、市民を対象に、市境を歩く「平成の検地」をしたい。
 上伊那広域連合で計画しているごみ処理施設の用地選定は本年度中に決めたい。建設地には見返りが必要。
 入笠山周辺の風力発電事業計画に対しては、賛否両論あると思う。自然を売り物にしているので、あまり賛成でない。事業主体の説明を聞いて判断したい。
 竏衷楓E収入役人事は。
 収入役を置かず、副市長2人を置くことが技術的に可能かどうか。すぐというわけではないが、できればやりたい。収入役の役職でなく、市長の片腕として政策の実行や外部との連絡に当たってほしい。旧伊那市の助役・収入役が続投する方向で考えているが、議会と相談して進めたい。
 竏注i湯ャ・長谷の地域自治区長は。
 合併は、旧3市町村長がお互いに心を打ち解けあってきた経過もある。候補として旧町村長もあるが、本人の意思もあるし、話をしていく。6月1日付予定の部課長らの人事異動を含め、総体的に考える。
 竏注√ケ特例債の使い道は。
 保育園の統廃合整備や学校の耐震化に充てる。高遠消防署の移転新築にも取りかかりたい。
 竏猪ウ投票当選だったが、信託は得られたか。
 合併について、いろいろな意見があったが「合併にこぎつけて良かった」という声が多く聞かれるようになった。(政策が行き渡っていないため)高遠・長谷の住民に対して、懇談会を積極的にやる必要があると思っている。
●市長任期は?
 任期途中での辞任について、小坂氏は「否定も肯定もしない」と答えた。
 市長選に立候補した当初から3期12年を限度に自ら身を引くべきと心に決めていた(昨年12月、市議会12月定例会一般質問)。3期目の途中で市長を失職。「7万4千人の市民が『合併してよかった』と思えるよう、最後の努力をしたい」と出馬し、初代市長に決まった。
 自身の区切りとして「懸案の仕事が一段落ついてから」。
 小坂氏は市長選と市議選の同日選挙は焦点がぼけてしまい、賛成していない。

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