「伊那市営」南アルプス林道バス今季運行開始
山岳観光シーズン到来
南アルプス林道バスは25日、伊那市営として戸台口から歌宿までの今季運行を開始し、山岳観光シーズンの到来を告げた。
出発式で職員7人を前に、伊東義人市長職務執行者は「開始から26年間無事故であり、親切でていねいな運行をしておられる。今季も無事故で、喜ばれるような運行をし、新市の目玉になるように努力をしてもらいたい」と呼びかけた。
仙流荘バス停では、午前8時5分の始発便に7人が乗車。自然散策を目的に訪れた伊那市美篶の男性(52)は「残雪の景色などを見にきた。南アルプスの景色は最高で、夏山を中心に毎年来ている。新市の山としてさらに愛着がわきそう」と話していた。
昨季の利用者は5万163人と例年並み。1980(昭和55)年の同林道バス運行開始から昨季までの利用者数は89万3300人余で、期間中に90万人を達成する見通し。ピークは夏山シーズンの7月中旬から8月中旬ごろと、紅葉が楽しめる10月中旬ごろだという。
山梨県境の北沢峠までの延長運行も6月15日から始まる。営業は11月15日までの予定だが、天候状況などよって変更する場合もある。
戸台口からの発車時刻は▽午前8時▽午前10時▽午後0時40分(7月16日縲・月31日の期間を除く)▽14時05分竏秩B土曜日・休日と7月16日縲・月31日は毎日、午前6時発の早朝便も走る。歌宿までの所要時間は45分(16キロ)。料金(片道)は、戸台口竏忠フ宿間900円、戸台口竏猪k沢峠間1200円。
問い合わせは、南アルプス林道バス営業所(TEL98・2821)または、市長谷総合支所(TEL98・2211)へ。