地域にも愛される観光ホテルに
会社幹部と住民サポーターが懇談
宮田観光ホテルを経営し、長期債務や施設老朽化の課題を抱える宮田村の第3セクター・宮田観光開発の幹部と、同社の社外モニター機関「サポーター会」が26日、地域に根ざしたより良い観光施設を目指して懇談した。サービス向上、柔軟な商品設定などを求めてサポーター会は9項目を提言。会社側は善処する方針を示し、新たな誘客の手段として、朝市の開催なども検討していると説明した。
会社側から清水忠夫社長と2人の常勤取締役のほか、実務の幹部3人が出席。赤羽正リーダーら3人のサポーター会メンバーが提言内容を説明した。
宴会や冠婚葬祭など割安感のある商品設定や、きめ細かな客への対応で地元にも愛されるホテル運営を要望。
清水社長は「低料金でもサービスを落とさず、地元に多く利用してもらえる施設に生まれ変わる」と答えた。
小田切英夫専務は、マレットゴルフ大会と食事、入浴をパックにした新商品を5月から始めると紹介。
地元農家の協力を受け、ホテル前で朝市を開催する計画も示し「地元に愛され、さらにお金をかけなくてもできる施設づくりを進めたい」と話した。
接客や宣伝広報のあり方、施設内の備品、消耗品改善など、突っ込んだ内容も議論。取締役が退席し、サポーター会と幹部社員が懇談する場面もあり、現場の生の声も聞いた。
サポーター会は経営に地域の声を反映させようと、村民5人を同社が指名して発足。意見や要望は随時、観光開発に吸い上げていく考えで、今回が昨年末の発足後初めての提言、懇談となった。