山田住職が唄導師の大役見事に
宮田村町2区にある浄土宗・白心寺の山田弘之住職が、44歳の異例の若さで同宗大本山清浄華院(しょうじょうけいん・京都市)で催行された御忌大会(ぎょきだいえ)で唄導師をつとめた。宗祖・法然上人の法要を大僧正にかわって執行。長時間に及んだが、見事に大役を成し遂げた。
唄導師は60代から70代の長い経験を積んだ僧侶から選ばれるのが一般的。
年齢から辞退することも考えたという山田住職だが、最高位の僧侶しか着ることのできない荘厳な緋衣(ひのえ)を身にまとい、厳粛な法要を落ち着き払って営んだ。
多くの檀家が参加し、張りつめた雰囲気が3時間ほど続いたが、役目を果たした山田住職は「無事にお勤めすることができたと思う」とホッとした表情を見せた。
宮田村からも約120人の檀家が駆けつけ、住職の一世一代の勤めを見守っていた。