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伊那市議選あす投票・候補者「最後のお願い」

 新市発足に伴う伊那市の市議選は30日、投票が行われる。市議選は、旧市町村単位を区域とする3選挙区で、いずれも定数を超え、激しい選挙戦が繰り広げられている。残すところあと1日で、立候補者は選挙カーに乗り込み「最後のお願い」に回る。
 定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が立候補。伊那が前市議18人、新人2人、元市議1人で、党派は無所属16人、共産3人、公明2人。高遠は前町議7人、新人1人で、無所属7人、共産1人。長谷は前村議4人、新人1人で、無所属4人、共産1人。
 選挙区ごとの有権者数は22日現在で、伊那が4万9428人(男2万4038人、女2万5390人)。高遠が5948人(男2810人、女3138人)。長谷が1834人(男854人、女980人)。
 03年2月の旧伊那市議選の投票率は68%。今回は、合併後初めての選挙で、投票日が2月に比べて暖かい時期であることから上がると見る一方、大型連休にかかり、市長選が無投票だったことから下回ると予想する人もいる。
 仮に、投票率が70%だった場合、有権者を定数の18で均等割すると、立候補者1人当たり1922票。上位当選者が大量に票を獲得すると、当落ラインはぐっと下がる。
 高遠、長谷はいずれも旧町村議選の前回選挙が無投票で終わっているため、前々回選挙の投票率でみると、高遠は89%(01年3月)、長谷は92%(99年4月)だった。
 高齢化率が上がっていることや、大型連休にかかり若者層の投票が減るなど、これまでの投票率を下回るとした見方が多いため、高遠を85%、長谷を90%として定数(高遠5、長谷3)で均等割すると、高遠が立候補者1人当たり1011票、長谷が550票となる。
 3選挙区とも定数が旧市町村議会より、伊那が6人、高遠と長谷がそれぞれ9人と、大幅に減ったことで、かなり多くの集票が求められ「前回の2倍は取らなければ、当選は難しい」「今までのように地域の票だけを頼りに戦えない。これまでにない厳しい選挙」「票読みが難しい。ふたを開けてみないとわからない」と危機感を募らせる立候補者の声が目立つ。投票率の低下を懸念しつつ、一票ずつを確実に上乗せするため、各選対は期日前投票を含めて投票を呼びかけている。

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