声にして「伝えたい」
選んだ楽曲とともに、想い言葉に
宮田村福祉作業所は2日、想っていることを言葉に出してみようと「伝えたいコンサート」を開いた。利用者一人ひとりが思い入れのある歌を選曲。歌に関する自身のエピソードを語り、全員でCDを鑑賞した。思い出を振り返ったり、他人の気持ちを思いやったり。声にすることで、閉じこもりがちな心を通い合わせた。
音楽を通じて、利用者の声、そして心の内面をみんなで感じようと企画。ボランティアや住民含め約20人が参加した。
クラシックの名盤からポップスまで多彩な選曲。
ウルフルズの「笑えれば」を選んだ男性は、「自分が以前仕事をしていた頃によく流れていた。聴くと、また仕事をしたいという想いが強くなる」とコメントした。
80年代後半にヒットしたKANの「愛は勝つ」を選んだ女性は、「この歌を聴くと元気になる」と紹介。
「どーんなに困難でくじけそうでも、信じることさ、必ず最後に愛は勝つ」とCDから曲が流れると、参加者から自然と拍手が沸いた。
「そうさそうさ、信じることだ」と話す姿もあり、みんな笑顔で心と心をふれあわせていた。