伊那市の富県公民館・高烏谷山区民ハイキング
青い空・息弾ませ笑顔の交流広がる
五月晴れの3日、第39回高烏谷山区民ハイキングがあった。伊那市の富県区民など約550人が青空の下、息を弾ませながら8合目にある「つが平」(標高1220メートル)を目指して歩いた。富県公民館(伊藤恒良館長)主催。
区民の健康増進と地区東西の交流を目的に続く恒例行事。6地区の区民が5カ所からそれぞれ高烏谷山を目指し、8キロ前後の道のりを2時間ほどかけて登った。
参加者は父親に背負われた幼児や、杖をついた高齢者など、年齢はさまざま。残雪の中央アルプスを木々の間から眺めながら、それぞれのペースでハイキングを満喫した。
つが平では山を挟んで東西に分かれる新山小と富県小の児童らが校歌を歌い合う「東西交流」や、富県を拠点に全国で活動する歌舞劇団「田楽座」の太鼓演奏などもあった。
同地区貝沼の北澤明彦さん(33)は3歳の二男を背負い、家族5人でハイキング。「最初のうちはしっかり歩いていたんだけど…。背負ってあげたら背中で寝てしまっていました。これからも毎年参加して子どもの成長を見守りたい」と話していた。