中川西小学校 気賀澤厚典校長(57)
7年ぶり2度目の勤務
「西小学校は99年以来7年ぶり2度目の勤務、児童数が減り、ちょっと寂しい。大規模校の箕輪中部小学校から転任したので、体育館に並んだ時、こじんまりしていると感じた」と第1印象を。
新学期が始まり「子どもたちは大きな声であいさつができ、しっかりと話を聞くこともできる。校内は落ち着いた雰囲気」。
49年駒ケ根市市場割生まれ。尋常小学校の教諭だった父親の影響も多少あり、信大教育学部に進学し、教師のの道に。初任は須坂市高甫小学校2年生を受け持った。「子どもたちはやんちゃでなかなか言うことを聞いてくれず、困ったが、土、日曜日には教員住宅に遊びに来てくれた。山や川に出掛け、一緒に楽しく遊んだ」と振りかえる。
上伊那では辰野西小、伊那東小、飯島小、美篶小、中川西小に勤務。中川西小には93年から6年間勤め、最後に1年生を受け持った。「鶏をテーマに、絵を描いたり、歌を作ったり、餌代を稼ぐために、草木染めのハンカチを福祉広場で販売したこともあった。穏やかな地域でのどかに暮らせた。保護者は教育熱心で、親子レクレーションはおおいに盛り上がった」とか。
管理職に昇任したのは、長谷中教頭から「直接的な子どもとの関わりが無くなり、少し寂しかった」。
前任校の箕輪中部小では、「子どもは都会的で明るく活発。声掛けなど、不審者問題が多く緊張した3年間だった。子どもの安全確保に向け、見守り隊を結成し、組織的に活動してくれて、とてもあり難かった」と話す。
中川西小校長の内示を受け「以前、赴任していた学校だったので、びっくりした。地域もある程度分かるし、知人もいるので、安心して着任した」。
校長としての抱負は「弱い立場、課題のある子どもをはじき出さず、中心に据えて、一緒に活動できるようにしたい。子どもたちには、元気なあいさつ、仲良く、いじめのない学校にしようと呼び掛けた」。
地域や保護者に向け「人数が少ない分、負担もかかると思うが、明るく、一緒に活動できればありがたい。小規模校の良さを生かして、少しでも元気な学校になるように協力を」と希望する。
妻と二女、長男の3人暮らし